人生いろいろ
人生いろいろ
昔々、誰もがおとぎ話に出てくるような、王子様のような生活に憧れていました。
しかし王族に生まれたり、貧乏に生まれたり、人生いろいろですね。そう、全ての人が王族に生まれてくる訳ではありません。
日本人は生まれながらにして持っている、個人のために行動する本能と、集団のために行動する本能との間の深い葛藤があります。
現在でも、日本人は自分の置かれた状況を受け入れるように仕向けられています。それは社会的なプログラミングのようなもので、「戦艦大和」と同じくらい古いものです。
私はよく若い日本人に「あなたの夢や希望は何ですか?」と尋ねます。するとほとんどの場合、無表情をされるか、「考えてみたこともない!」というような顔をされます。
その時の若者達の表情は、まるで夢を持つという事が、無意味な概念であるかのようでした。
日本人は相対的に発明が得意ではない方だと思いますが、元々あるコンセプトやアイデアを「形、順序、過程」というシステムに落とし込むことでは、他のどの国よりも優れています。
そして日本は「タテ社会」であり、日本の階級間の違いは、誰の目にも明らかです。
日本の「タテ社会」、そしてその中に組み込まれた階級制度が、日本社会の進化の基盤であったと考えてみましょう。
R・タガート・マーフィー教授は、その代表的な著作の中で、顕著な指摘をしています。
欧米では、「やる価値のある仕事は、うまくやる価値がある」と言う。日本では、例えやる価値のない仕事であっても、誰もがそれを知っているが、うまくやる価値がある。
戦後、GHQが日本国憲法に「自由と民主主義」という外来の概念を刻み込んでも、日本人は「過去の呪縛」を振り払うことができず、日本の「タテ社会」の厳格な階級制度によって、永遠に人生の奴隷にされました。
このように、日本人は「過去」の束縛から逃れられず、日本の「立身出世」制度に縛られたまま生きていくことになります。
これは、日本のシステムに挑戦しようとする人への訓話です。
ご存じ堀江貴文氏(通称ホリエモン)は、1995年にインターネットポータルサイト「ライブドア」を立ち上げた日本の起業家です。
文化的なポイント:よく “The wind blows from thew west “と言われることがありまあす。これは、西日本発の流行の先駆者であり、優れたビジネススキルや起業家精神を持つ破天荒な人物として知られる人物を指しています。
2004年、堀江氏は近鉄バファローズの球団買収に挑戦しました。
近鉄は、1910年9月16日に創業した老舗球団です。
球団は堀江氏の買収をきっぱりと拒否しました。
この事件で、日本の「形、順序、過程」を司る怪しげな人物が目を付けていた事が明かになりました。
2005年、堀江氏は、今度は地上波の大手テレビ局を敵対的に買収しようとしたところ、証券詐欺の疑いで検察がライブドアに家宅捜索に入りました。
これは、政治的な意図によるものであり、現状維持派からの厳しい文化的な警告であると見なされました。
その結果、堀江氏は、アメリカ仕込みの大胆なビジネス手法と共に、「日本人らしくない」「不快だ」と言われ、信用を失墜させられました。
このホリエモンへの屈辱的な仕打ちは、地上波のテレビで日本全国に報道され、誰もが目にする事となりました。
これは、日本的な儀礼の典型的な例であり、それが応用されたもので、自分らの決められた境遇を超えようとする者を見せしめに罰するようなものでした。
日本という国では、この言葉を決覚えておいて下さい。
出る杭は打たれる。