千里の道も一歩から
千里の道も一歩から
私がお気に入りの居酒屋でランチをしていると、隣の席の男性が 「◯月◯日に禁煙しました」と話していました。
私は彼に「それはすごいですね。千里の道も一歩から」。と言いました。
彼はポカンとした顔で私を見つめていました。どうやらこのことわざを知らなかったようです。ちなみに千里は4000kmです。
彼と一緒に食事をしていた50代の同僚も、家族で営んでいるこの店の経営者の女性も同じ反応でした。
私はいつも、日本人に対していきなり日本語のレッスンをするのが大好きです。せっかく役に立つこの孔子の教えの起源について啓蒙することことはやぶさかではありません。
古き良き時代は過ぎ、古く文化的に豊かな日本の美しい言葉はどんどん忘れ去られていると感じます。ああ。。。
このことわざは、とても長く困難な道のりに立ち向かう時、まずは手近なところから着実に根気よく努力を重ねていけば成功に繋がるという教訓なのです。
そして、本能的に千里の道の一歩、さらにもう一歩、そしてもう一歩を踏み出さないということは、人生の終わりに後悔するということになるのです。
毎日踏み出すその一歩が、自分の心からの願望と未来へと繋がる第一歩なのです。