型 – パート1- 「型とプロセス」
型 – パート1- 型とプロセス
日本の「型」という言葉を知っていますか?
外国の人も知っておくべきでしょう。
型を意識して理解することは、日本人を理解し、そして日本人と関わる上で最も重要なことなのです。
武道の世界にいる人は、この言葉はよく知っているでしょう。
しかし型の本質には、もっと深い意味があります。
日本の伝統的な文化は、個人の礼儀作法から始まり、生活の中で日常的に行われる、あらゆることを、どのように学ぶかという点で、正確な型に基づいています。
言い換えれば、日本人は正確な型によって成り立っているということです。
日本の過去の歴史の中で、個人的な好みや、どんな理由でも規定の型から逸脱することは、タブーとされてきました。
このように規定に沿って、厳密に物事を行う事を強制されてきた日本人は、性格や個性に深い影響を与え続けられています。
日本人はこれまで、誰もが同じ方向を向いて、物事を行う様に訓練されてきたので、みな異常なほど同じであり、いい意味管理されやすくなるのです。
このことは、日本の学校制度にも、簡単に見て取れます。
例えば、子どもたちが自分の学校の掃除をしたり、仲間の生徒に給食を配膳したりしているのを見ると、仲間への奉仕の型と、共有スペースの維持と清潔さに、責任を持つ型を教えられていると言えるでしょう。(日本の給食についてはこちらをご覧ください)
生まれた時から型を身につけているということは、日本人特有の卓越した手先の器用さにも影響を与えています。
また、日本人の集中力の高さ、強迫観念とも言えるほど、物事を正しく進めよう、そして完璧を求めて努力し続ける姿勢にも、このことが表れていると思います。
今日でも、日本人の特徴的な態度や行動を、完全に理解することは誰にもできませんが、日本道の基礎は型であり、それが日本道で育てられた人々を、どのように形作っているのかを理解することができます。
型は、日本人や私たちの社会、そして物事の進め方を、より深く理解するために非常に重要なものです。「型」について更に深く探求します。Land Of The Rising Sonの、次のブログに乞うご期待。