小さなこと
小さなこと
笑顔で幸せな新婚カップルと、誇らしげな新郎新婦の両親の顔にも、喜びが溢れていることでしょう。
おめでとうございます、お二人を夫婦と認めます、花嫁にキスしてください。
おそらく、日本人は原罪を背負うという概念がないので、結婚する前に、花婿はすでに、何度も花嫁にキスをしてしまっていることでしょう。
新婚夫婦にとって、一見ささいなことが、間違いなく非常に重要な問題に変化するということを、理解することが最も重要です。
日本人は伝統的に社会的な役割を担っており、他国からは保守的な国とみなされています。
この現実は、日本の階級制度にとどまらず、地球上のすべての社会の生物学的な現実によって、常に明確に定義されているのです。
昔「複合作用」という言葉を耳にしたことがあります。
当時は奇跡とも言える、非常に価値のある複合効果がありました。実際には、大きな変化をもたらした、小さな意図的な行為の蓄積にすぎませんでした。
しかし、それは諸刃の剣でもあります。
小さなことの積み重ねが複合作用を生み、それを抑えなければ、忍び寄るガンのように人間関係を感染させ、苦労や悪意、溝を生み出します。
これを軽減するのは簡単で、必要なのはただ一つの認識なのです。
小さなことの積み重ねが、大きなことを生み出すという普遍的な真理です。
日本人はこれを「塵も積もれば山となる」と表現しています。
多くの日本人がそうであるように、問題はすべて隠蔽され、存在しないかのように振舞うのですが、そうはな行きません。
気がつけば、蜜月はもう終わっているのです。
自分の愛と愛情の対象が、ゆっくりと他人に変わっていくのを見るという、長い時間がかかるプロセスが始まります。
それでは、愛情に満ちたパートナーシップの長期的な成功を示す最も重要なサインのひとつである、オープン・コミュニケーションについて考えてみましょう。
歯磨き粉とその蓋の話には、二つの正反対の意見があります。
昔は、歯磨き粉のチューブにはねじ込み式のキャップが付いていたため、離婚や悪意のある行為につながる危険性がありました。
ハネムーン期間中は、歯磨き粉のキャップは新婚夫婦の頭から最も遠いところにあるものでしょう。
意図的でなかったとしても、キャップを元に戻さないという、一見無害な行為が、愛するパートナーの核心の部分を、意図的に侮辱されたと見なされる可能性があります。それは時間の経過とともに変化します。
結婚生活のこの重要な初期の分岐点では、真実で率直なコミュニケーション・プロトコルは、重要な結果をもたらすものです。
もしかしたら、遠い昔の潜在意識の中に、歯磨き粉とキャップにまつわるトラウマがあったのかもしれません。
人生で一番大切なことは、「キャップを元に戻さないことなのでしょうか」
キャップを正しい位置に戻さないというつまらないことが、永遠に続く悪意の波動を生み出すだけの価値があると思いますか。
この質問に対する答えは、明らかに「いいえ」です。
もっといい、もっと生産的な、修辞的な問題があるはずです。
これは本当に衛生用品のようなありふれたものなのでしょうか。それとも、互いの欲求や必要性、願望を満たすように相手に懇願しているのでしょうか。
不快な言葉のやり取りを通じて正直で率直であることは、聖徳太子が日本の憲法で説いた、普遍的真実の古代の慣習に基づいて、長期にわたる調和のとれた氏族関係を築くための魂の道です。
その結果、最愛のパートナーだけでなく、自分自身にも愛と尊敬の念を抱くようになるのです。
人は変わりたいときにしか変われないことを忘れないでください。
帽子を正しい方向に戻す人と戻さない人にの違いは、厳密に言えば個人的な問題です。
究極の人生の近道は、物事を別の角度から見ること、そして自分のやり方にこだわらないことなのです。
日本人は一般に柔軟性が無い民族と思われがちですが、実のところ現実的で、全体のためになることには、とても順応できる民族なのです。ですから、帽子を被り直し、ごめんなさいと謝りながら、自分の人生を取り巻くカルマとエネルギーを、毎日を心から受け入れましょう。
本当に確実であり、確かなことなのですから。
そして、ありふれた歯磨き粉のキャップの話は、到底比較にならない問題となり、厳しい光と、独特の方法で必然的に対抗される重大な問題の下に消えていくことでしょう。