日本人女性の夫の定義; 3つのこと
日本人女性の夫の定義; 3つのこと
心理学者の母親を持つ私は、人間関係を探求することに常に興味をそそられます。
ここ日本に数十年間住んでいますが、私はある日本人女性と、日本の夫と妻の関係性について話す機会がありました。
日本の典型的なサラリーマンは皆、毎朝とても朝早い電車に乗るために自宅を後にし、仕事が終わると今度は上司、部下、同僚、または顧客と付き合いで飲み、夜遅くほろ酔い加減で家は寝に帰るだけというイメージが強いですね。
少し前の日本の伝統では、女性は専業主婦になる事が一般的でした。家を守り、子を育て、子供の幼稚園、学校、習い事の送迎などで1日を費やすのが普通でした。
日本では「単身赴任」と呼ばれるものがあります。
サラリーマンは、日本中のさまざまな場所に、そして世界中の国に派遣されています。
東京の中心部にある家に家族を残し、15年間も単身赴任で過ごした優秀なエンジニアを知っています。彼はブラジル、サウジアラビア、インドネシア、三重県、茨城県など、色々な場所へ派遣されたそうです。
彼の妻は「夫の転勤の為に一家で引っ越しをしてしまったら、一人娘の教育に差し障りが出るでしょう。」と言いました。
日本の男性は少なくて数ヶ月、多くの場合数年間も家族と離れて暮らす事になったとしても、転勤の辞令に従い会社に忠誠心を示します。
悲しいかな、先述の優れたエンジニアは、彼の唯一無二、最愛の娘の成長に立ち会えませんでした。
西洋人の夫は単身赴任をすることは稀なので、私は彼の話を聞いてとても驚きました。カナダに住む私の父だったらとてもあり得ないことでした。
私はよく夫が留守がちの主婦に、夫への気持ちについて尋ねるのですが、日本人の女性が自分の夫について思う事は大きく3つに分類されます。
1:粗大ゴミ:邪魔で大きなゴミのこと。
夫が家にいるだけで何もせず、大きなゴミのようで妻の邪魔になり、存在自体にも価値がないという意味。
2:濡れ落ち葉:払っても払ってもなかなか離れないと言う意味から転じて。
主に定年退職後の夫が、特に趣味もないために、妻が出かけようとすると必ず「ワシも付いて行く。」と言って、どこにでも付いて来る様子を指すようになった。
3:ていしゅげんきでるすがいい:亭主元気で留守がいい。
これはテレビコマーシャルでオバタリアン数人がこの言葉を合唱して人気になった流行語です。一度聞いたら忘れられません。元気でお金を稼いで、そして家にいると邪魔な夫が留守にしてくれたらどんなに楽でいいという、日本の主婦の飾らない本音を上手く表現しています。
昔の日本人女性は夫に頼り、稼いで来てくれる大切な家の主人として敬いました。しかし最近は自立した女性も多く、また専業主婦であっても立場が強くなっている場合も多く、上記の3つのような場面も隠さず、言いたい事をいうようになってきています。
日本人女性の友人がいたら、夫の事をどう思っているかを是非尋ねてみて下さい。この3つどのタイプが一番当てはまるかも分かると面白いですね。西洋人と日本人の夫婦関係の違いについて興味深い会話ができるでしょう。