本当に恐ろしい幽霊
本当に恐ろしい幽霊
私は日本の高校の文化祭を訪れた事があるのですが、ある3年生のクラスが作ったお化け屋敷が最高に面白かったです。
西洋の幽霊と、日本人の死んだ人間の魂の考え方は同じではありません。
これが明確になったのは、初めてお化け屋敷に入った時に見た、死んだ漁師でした。
この不幸な漁師は、日本の荒れた海で釣りをしている間に溺死し、そして死んだはずのこの切ない漁師は、ブクブク泡を吹きながら、「この釣り場はよくないよ〜。」と喋るのでした。
この時はそんなに恐ろしかった訳ではありませんでしたが、苦しみの幽霊の例として、この後に出てきたもっと恐ろしいお化け屋敷の前兆だった気がします。
この記事を書くきっかけとなった話なのですが、若い死んでいる母親が、血だらけの死んだ赤ん坊を抱きながら、「私の赤ん坊を抱いてください。」と懇願するお化け屋敷の幽霊が、苦しみの幽霊として一番鮮烈でした。
多分それは血まみれの白い出産用のスモックや、出産のために死んだであろう母親の、不幸で取り乱した姿がリアルでインパクトが凄かったからです。
この年、私の8歳の娘と二人、私の母国に帰ったのですが、たまたまハロウィーンの頃でした。私は心優しいく暖かいカナダ人の私の母親に娘を預け、先に Land Of The Rising Sonに戻りました。娘と私は前もって相談して、死んだ母親と死んだ赤ちゃんをハロウィーン再現するという、最高のアイディアを考えていました。
しかし彼女の祖母が「カナダ人を驚かせたくない。」と言ったので、この素晴らしい提案は残念なことに現実にはなりませんでした。
最高のトリックオアトリートのハロウィーン仮装のアイディアに違いなかったのに。
親愛なる読者の皆さん、想像してみて下さい。
ハロウィーンの夜にあなたの家のドアを開けて、「私の赤ちゃんを抱いてください。」とあなたに懇願する血まみれのスモックの中の8歳の子供の姿を。