永遠の店”ねぎし”
永遠の店”ねぎし”
私は日本に住むのが好きです。というより、日本の田舎に住むのが好きなのです。
ねぎしというのは居酒屋さんの名前で、とても昔から長い間ここにあります!
そして私にとって大切なことは、このお店はとても汚いのですが、とても美味しい料理を出しているということです。
ですが日によって、メニューに書かれている料理のいくつかは、頼んでも出てきません。
どうしてかって?
それはマスターにしかわかりませんね。
ねぎしのマスターは、料理を作ることを愛する人です。
しかし、お店をきれいにするのは、あまり好きではないようです。
ねぎしは居酒屋ですが、この世で最高に美味しい塩味のラーメンを出していて、そしてラーメンだけでなく、彼は美味しいものを提供することに誇りを持ち、そしてお客さんが美味しそうに食べるのを彼はうれしそうに見ています。
このような、汚い店内ですが、美味しいという食事処は、日本のいたるところにありますが、それは一般的には、アジアならではと言えるでしょう。
こういうお店はだいたい、常連客が経営を支えているものです。
そして、彼らは日本の飲酒文化の象徴だと思います。
そしてこれらの昔ながらのお店で、同僚や上司と飲んだり食べたりすることも、潤滑油と呼ばれ、社会的に人間関係を円滑にすることを意味します。
日本にいるのでしたら、これを理解することは非常に重要なことだと思います。
さてあなたは、写真で気づいたかもしれませんが、ねぎしは保健所がお店を検査してから、随分長い年月が経っているようですね。
その他に私は “この世で最高に美味しい焼き鳥屋さん”の常連客でしたが、その店もまた、ねぎしと同様に汚うまい店でした。
昔ながらの、しかも焼き鳥の脂でギトギトに固まっている、古い換気扇がある調理場で、店主は平然と調理をしていました。
もう先代のご主人は亡くなってしまったのですが、私はそ彼の生前、タバコを吸いながら焼き鳥を焼いていた彼に私は「この美味しい焼き鳥の秘密はなんですか?」と尋ねました。
すると彼は私にべらんめえ調で「焼けてねえところを焼くんだよ。」と答えました。
ご主人は調理しながら、冗談混じりに適当なことを言ったのかもしれませんが、これは賢明なアドバイスだったのです。
確かにこの比喩のレンズを通して、自身の人生を見ることができるはずです。
「焼けていないところを焼く。」とは、“昨日もしくは、何日にも前に行われていたはずだった自分の失われたもの” を見直すことだと思います。
例えば私は、18年間ブルースロックをトリオで演奏し、そして私の素晴らしいギタープレイヤーの親友と一緒に、30曲以上のオリジナルの曲を作りました。しかしせっかく素晴らしい曲をたくさん作っても、レコーディングをするとういう私の長年の夢は、まだ実現できていませんでした。
そうなんです。私たちのバンドであるCranky Old Bastardsのファーストアルバムを作ることは、確かに私の中の「焼けていないところを焼く。」項目の1つだと思っています。
ファーストアルバムは現在作成中で、2020年春にリリース予定です。
読者の皆様へ。
今あなたの人生の ”焼けていないところ” とは何ですか?そして ”焼けていないところを焼く” べきだとは思いませんか?