猛り狂う引きこもり

Jun 22, 2019

猛り狂う引きこもり

数週間前、罪のない小学生たちと、同伴する保護者たちが刃物で襲われるという、恐ろしい事件がありました。
このような事件で、何も関係のない人々が命を失うのは本当に悲痛なことです。

男性と子供の命を奪った後に自殺したこの凶悪犯罪の加害者は、いわゆる「ひきこもり」で、彼の叔父と叔母と一緒に暮らしていました。

「ひきこもり」はだいたい40代と50代の男性に多く、女性は少ないようです。
彼らには仕事も、希望も、未来もありません。彼らは部屋の中に閉じ込もり、不幸なことに高齢者が部屋と食事を無償で提供し、外での集団生活が出来ない者の世話をしています。

事件の概要:この狂人というべき犯人は、無言のままナイフを振りかざし、神奈川県川崎市で何人かの子供と大人を次々と刺しました。
そして残念なことに、2019年5月28日、学校へのスクールバスを待っていた、11歳の少女と子供の見送りのためにそこに居た39歳の外交官の父親が、錯乱した狂人の手により生涯を閉じました。

そしてわずか 数日後には別のこんな事件が起こります。

6月1日に、ある高齢者が自宅で自分の息子の命を奪いました。

この高齢の男性は、元農水省事務次官という、華々しい官僚の経験を持ち、元々は社会的に立派な男性だったはずです。しかし警察の調べに対し、川崎の通り魔事件が自分の息子殺害のきっかけになったと言っています。

この殺された息子は最近実家に戻ったばかりで、両親に対して日常的に暴力をふるっていました。
さらに、彼は近くの学校で運動会を楽しんでいる子供たちを見て、「うるさい!殺してやる!」というような脅迫的な発言があったと父親は言っています。

76歳の父親は、5月28日の川崎の殺傷事件の後、「私の息子も他人に危害を加える可能性があると考えた。」と言っています。

その後、この立派な経歴を持つ父親は、川崎の事件の二の舞いになるかもしれないと心配し息子を刺し殺すという決断を下しました。

多くの方々に思うように 私もこの日本人の父親の心の痛みと苦しみを私自身の心の中に深く感じることができます。

彼は選択をしました。
それは自分の家族や関係のない周囲に危害がもたらさないように彼の息子を殺すということでした。

父親に殺された息子は裕福な家庭に育ちました。

名誉と尊厳はこの縦社会において最も重要です。(縦社会:縦の関係が重要であると見なされる社会)

この男性が自分の息子の命を奪ったということが正しい事だったのかどうか?

もちろん誰にも正しい答えはわかりませんが、私は多くの年配の日本人がこの元農水省事務次官が息子の人生を終わらせたことを「人ごとではない。」と思っているのではないでしょうか。

あなたはどう思いますか?

ライジングオブサンは、こういった社会現象現象を調べ、調和のとれた有意義な未来に向けて、地域の一員として市民と市民が共存する方法を模索することを目的としています。