言霊
言霊
バタ臭い西洋人の私がよく考えもせずに、あまり良くない言葉を発した時、私の知恵深い妻に度々注意されます。
彼女はその時にいつも「言霊」が思い浮かぶと言います。
もちろん、私たちが発する言葉にはパワーがあるということはご存知かとは思いますが、それが良い意味の時にはもちろん、悪意が籠っている時はさらに強力なものになります。
例えばあなたが誓いの言葉を言うことで、誰かと二人の幸せな人生を約束することができます。
その一方で、軽率な言葉は誰かの心を壊し、二度と立ち直れないくらいの傷を残すことも可能なのです。
私にとって更に問題なのは、日本語はとても深く、パワーのある言語なので、別の言語を話す時に一番難しいと思うのが日本語なのです。
ここ日本は非常に厳しい縦社会です。例えばある人を呼び捨てにしてしまったり、役職を読み間違えたり、言葉遣いを誤ったりすることがあると思います。大したことがないように思われるかもしれませんが、これが大きな問題となり、後々まで大きなトラウマになるのです。
時々愛しの妻は私に「一言多い」または「必要のないことを言っている」と言います。そしてよくよく自分が言った事を考えてみると、大方彼女が正しいです。
日本語が非常に面白いのは、日本人はなるべく完結に話す事を美徳としています。これは数百世紀前の、口が軽い人間が一瞬で自分の首を切り落とされるという歴史から、DNAに書き込まれているのです。
私はこのような日本のコミュニケーションについて「以心伝心」「日本人のテレパシー」というブログを書きました。これらのブログの投稿は日本人の言葉によらないコミュニケーションについて解説しています。
さらに、「言霊のさきわう国」「言葉の精神力が人生に幸せをもたらす」という興味深いフレーズがあります。
毎日このような言葉の力を思い出しましょう。私たちはみな地球に住む人類として、「言霊」を忘れずに、良い事を普及しながら生きていくことが大切だと思います。