髪がないあなた

Jun 8, 2019

髪がないあなた

今週のブログも前回のテーマに続きます。

先日、面白い事が私の身に起こりました。そしてそのおかしさを、こらえることができなかったのでみなさんにご報告。

私の息子の26歳の誕生日と、イギリスからの彼の友人の到着を祝って、私たち家族のお気に入りの焼肉屋さんに行きました。

ここは、夫婦が経営するとても家庭的な雰囲気の焼肉屋さんです。

家庭的とは言いましたが、この経営者夫婦は愛想が悪く、にこりともしないので、気難しく見えますが、実際には気難しいわけではなく、ただ“美味しい焼肉を提供する焼肉屋さん“に徹しているにすぎないのだと私は思っています。

さて、焼肉パーティーも盛り上がった最中、私がトイレに行こうと思い、個室の外に出ると、4人の子供たちとテーブルの真ん中のグリルで肉を焼いているお父さんの素敵な家族を見ました。お母さんは別のテーブルに座っていました。

子供達が焼肉を食べる間、お母さんはゆっくり休憩をして、そしてお父さんが子供たちの世話をしていたのでしょう。

私は日本語で子供たちに「お父さんと家族の時間を一緒に過ごすのは素晴らしいことですね。」と話しかけました。

最初は、そのような流暢な日本語が白人男性の口から出てきたことに、子供たちは少しびっくりしていました。

それから、6歳くらいであろう小さな女の子は、私に「髪がない〜」と言ってきました。
6歳の子供の気持ちは正直ですから、この真実の言葉に笑うしかありません。

「あなたは正しいですね」と私はすぐに彼女に答え、「私は髪がなくても、ハンサムでしょ?」とたずねました。

彼女は「うん うん」と同意し、そしてこの“楽しい会話”は終わりました。

この家族は焼肉屋から帰る途中の車内で、この私とのやりとりについて話したでしょう。

私はこの少女から遠慮なく率直に、「あなたは髪の毛がないですね」と言ってもらった事は、すごく爽快だったと認めざるを得ませんね。

だって本当だもの。