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大好きな日本の床屋さん

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私の頭に髪の毛がなくても、日本の床屋が好きな理由とは?

古い写真を見てみると、私にはとても素敵なクルッとしたカーリーヘアがありました。
この美しい巻き毛、三つのつむじ、生え際の立ち毛を光栄に思います。

私は日本の床屋へ初めて行った日のことを今でもよく覚えています。

水色の外壁の理容室の店先。ガラス扉の前に自転車が一台停めてある。

私の母国カナダでは、ヘアカットは約30分で12ドル。
当時、ヘアカットがそれほど“特別”だとは思っていませんでした。
しかし日本の床屋を経験すると、それは一変します。

まず第一に、散髪はほぼ2時間かかります!
髪は2回もシャンプーしてもらい、そして切れ味の良いまっすぐなカミソリでのひげ剃りも経験しました。
このことをどう表現すれば?今までの自分の人生では前例のない理髪店!

理容師の手が泡のついた顎にかみそりを当て、その下には白いタオルと黒いヘッドレストが見える。

私は27歳の頃から髪が少なくなり始めました。
まずは三つのつむじがあった場所のすぐそば。
それから“生え際の立ち毛”は急速に、“後退した生え際”に変わっていきました。

その頃はテレビ時代の真っ只中で、私は自分がハゲているこで、人としてふさわしくないのではないかとまで思ってしまったのでした。“避けることのできない男性型脱毛症”を防ぐため、高価なヘアトニックを使用したりと、虚栄心の塊の男性の仲間入りとなってしまいました。

ラベルのないヘアトニックの瓶三本が、櫛、抜け毛、青いタオルのそばに並び、背後のテレビには砂嵐が映っている。

101という中国の発毛剤を知っていますか? この中国産の発毛剤がいいという噂は瞬く間に日本中に広がり、発毛を願っている人はどんな大金を払ってでも欲しがる商品となったのです。 私もこの発毛剤を使い始め、そして “避けることのできないハゲ”を救うべく、発毛効果に期待しました。

しかしながら そう上手くはいきませんでした。 使用すると頭皮は赤く痒くなり、数週間後にはリンパも腫れあがり私は医者に行きました。
医者は毛包(髪を作る器官)が開いてバクテリアか何かの細菌が入ったのではないかと言いました。 言うまでもなく

上方から背中越しに見ると、髪の薄くなった男性がクリーム色の洗面台のそばで、赤くなった頭皮に触れている。

私は人間としての価値が自分の髪の毛とは無関係であることに気づき、もう2度と生えることなく髪が崩れ落ちていく頭をさすりながら自分の髪の毛に感謝してさよならをしました。

私の残りの人生のために“ハゲ男”になるという運命に従うことにしたのです。

ちょっと剃ってみると、私の見た目はそう悪くはありません。中途半端に剃るのはよくないなと感じ、私は「スキンヘッド」という外観を採用することにしました。

柔らかな光の入る洗面所で、淡い青色のシャツを着たスキンヘッドの男性が笑顔を浮かべ、頭の横で手を広げている。

日本でのスキンヘッドはお坊さんやヤクザと関連していると思われることがことが少なくないため、スキンヘッドにはまだいくつかの不名誉がつきまとってしまうこともあります。 しかしながら、私は仏教の僧侶でもなくヤクザの一員でもなく、白人の一般外国人です。

―そして再び、私を床屋へといざなう時が来たのでしたー 私はもう床屋の必要性がなくなったので、何年もの間 床屋には行っていませんでした。

あぁ床屋が恋しい!

柔らかな光の入る町の理容室で、クロームの肘掛けに白いタオルを掛けた黒い理容椅子が、客を待っている。

そこで私は、ひげと髪を剃らずに一週間そのままにし、随分とご無沙汰だった念願の床屋にまた行ったのです。

明るく近代的な店内で、理容椅子と戸棚のあいだに理容師が立っている。

私が行った床屋の理髪師について、最も興味深いことは、昔から同じ床屋を代々経営している第4代目の理髪師であるということです。

古いセピア色の写真。旗の下がる二階建ての店が並ぶ通りに、祭りの人だかりができている。

この店の5代目になるには、子供かその子供の奥さんとなる人が、理髪師になりたいと思わなければなりません。

私はこの素晴らしい床屋が5代目、6代目、そしてそれ以降も続くことを願っています。
そして、日本の床屋のカットのうまさ、スカルプマッサージ、肩もみなどの伝統も、後の世代のために継承されることを願っています。
(もちろん 私の頭と顔をツルッと磨き上げる技もです。)

台紙に貼られたセピア色の古写真。床屋の店先に「御調髪舗」の看板が掲げられ、その前を祭りの人だかりと提灯を吊るした山車が埋めている。

私はあなたが床屋に行く、または再び行くチャンスがあることを切に願っています。
時には安いヘアカットを忘れて、自分へのご褒美にこれらの伝統的な日本の理髪師の職人技を体感してください。