2 分で読めるEnglish

風呂道

風呂道

日本での入浴は本当にユニークな体験です。

檜張りの浴室。縁までお湯を張った長方形の木の浴槽と、脇に木の踏み段。窓の外に板塀が見える ブリティッシュコロンビア州中央部で育った私の子供の頃は、毎週日曜日の夜しか風呂に入りませんでした。そして入浴術など考えたことも無く、バスタブに飛び込み、ただ体を石鹸で擦って洗い流すだけ。日本のように洗い場が無く、バスタブの中で洗いもすすぎも完結するのです。

古いカナダの家にはシャワーもありません。

日本での入浴の概念は、私のカナダでの遠い日の思い出とは大きく異なります。

第一に、日本人はいつもきれいな湯船に入る前に、まず自分自身を軽く洗います。これは理にかなっていますね。

そして一旦、西洋の物よりも深く肩まで浸れる湯船に入り暖まります。その後もう一度湯船の外ですべての垢をこすり落とした後、再度湯に浸かり仕上げます。

西洋と異なる概念のもう一つには、多くの場合、母親と父親は子供が小学校の年齢まで一緒に入浴します。

さらに日本のお風呂タイムは一大イベントにもなります。

実は先日ここよりも更に田舎に住む友人を訪れたところ、偶然にも九州からのゲストが何人か来ていました。

このゲストに会うのは初めてでしたが、翌朝には車に飛び乗り、大きな風呂のある和風旅館に行くことになりました。

男3人服を脱ぎ捨て、体を洗い、周囲の山々を眺めながら露天風呂でくつろいだり、おしゃべりしたり、楽しく過ごしました。

男同士、風呂の中で全裸で座っている時ほど、新しい知人との絆が深まることはないでしょう!

この古い日本の旅館には炉端があり、私たちは皆お風呂の後に炉端焼きでフグの干物を焼き、その土地ならではの山菜料理を楽しみました。本当に美味しかった。

丸い炉の熾火の上、金網で焼かれる魚と開き。網にはトングが置かれている 使い込まれた木の卓に置かれた、山菜の茎を煮た染付の小鉢 白い皿に盛られた、茹でたこごみと山菜、人参の薄切り 日本ではホテル、伝統的な旅館、パーティも楽しめる新しいスタイルのスーパー銭湯など、至る所で風呂道が行えるのです。

日本の風呂を体験すると、入浴とは自分を洗うという日常の習慣だけではなく、儀式であるということがわかります。入浴は単に体をきれいにするにだけでなく、自分の心と魂をも浄化するのです。

是非Land Of The Rising Sonで日本のお風呂を体験してもらえたら幸いです。

宿の玄関。彫り込まれた木の看板、飲料の自動販売機、鏡、傘立てが並ぶ 囲炉裏を囲む長い一枚板の卓がある広間。籐の椅子と振り子時計が並び、奥に男性が一人腰かけている 熾火の上に金属の輪と五徳を据えた、丸い一枚板の囲炉裏卓 宿の広間に立ち、笑顔を見せる灰色の上着の女性。背後にベンチと吊るし飾りが見える 黄色い短冊に手書きされた品書きが壁一面に貼られ、値段が赤で記されている 額装の絵や掛け軸、盆栽、坐像、香炉がぎっしりと並ぶ、一段高い畳の座敷 入り組んだ彫刻を施した背の高い革張りの椅子と、その脇に置かれた重厚な丸い木の卓