今日父は神になった
今日父は神になった
昭和10年6月15日 ~ 令和4年4月5日
1935年6月15日~2022年4月5日
私の父は1935年6月15日にブリティッシュ・コロンビア州北部に生を受け、貧困の中で大変な思いをして育ちました。
しかし父は貧困から自力で抜け出し、自分が生まれ持って得られなかった人生を、私たち家族に与えてくれたのです。
私は深く意味のある経験を子供時代にさせてもらいました。ブリティッシュ・コロンビアの高い山々に囲まれた、手つかずの自然のままの湖のほとりでニジマスをフライフィッシングをしたことある人なら、それがどんなに素晴らしいことだったかが分かるでしょう。
1963年、父は貧しさの暗闇から自分の意志で抜け出し、地元では 「神の国 」と呼ばれる手つかずの楽園に住まいを構えました。
父は複雑化する現代社会の問題に一人の人間として向き合いながら、子供たちや母に並大抵ではない人生経験を積ませてくれました。
父から教わった一番貴重な教えの一つは、仕事に対する倫理観と、誠実さと名誉を持った身のこなし方でした。
私は12歳になると、父の経営するカーディーラー店で、トイレ掃除や床掃除など雑用仕事をやり、その見返りにお小遣いをもらっていました。
給料はその時代の物価に従い、1975年の初めての給料は一時間75セントでした。
X 3
=75¢
= お金持ち!
父は生涯、多くの逆境に直面しましたが、「七転び八起き」と言う諺のように、生涯を通して自分の道と太陽に従い生きていました。
そして父はどんな状況であっても、また「自分に配られたカードが悪くても」人生は充実し、豊かで、生き生きとしたものであるべきだと信じていました。
アルコール依存症のフランス系カナダ人の両親のもとに生まれ、貧困にあえぎながらも、父の哲学は信じられないほどたくましく前進させる力強い生命力の基礎となりました。
つい先日、母が父のことを「ゆりかごのようなカトリック教徒」と言ったほど、彼はカトリックの教えを受けた人間でした。
ローマの白黒はっきりした死後の世界観とは関係なく、人は「聖杯」を発見したのです。
日本では、先祖崇拝の儀式が、家族、一族、共同体からの離脱という妄想に取って代わりました。
日本では神道が基本です。
神道では、亡くなった人は神様になるのです。
86年間の天照大神様の下での父の旅が終わりました。
愛する父よ、あなたは神となりました。あなたの魂を我が家の神棚に祀ります。どうか、ずっと私たちを見守っていて下さい。