
以心伝心の現象
禅宗に由来する以心伝心とは、二人が話し言葉や書き言葉を使わずに心を通わせ、言わずとも互いに理解し合う状態を指します。
以心伝心は、西洋人にとって今なお根本的に未知の概念です。しかし、日本には他に類を見ない文化的現象として深く根づいており、何千年もの間に日本人のDNAに織り込まれてきたことは間違いありません。
もともと「以心伝心」という四字熟語は、言葉や文字では表されない仏法の神髄を、禅の師から弟子の心に伝えることを意味していました。
「私の心のすべてをもって、あなたの心に伝えます」
「以心伝心」は、次のようにも表せます。
日本社会の暗黙の慣習を理解し、それに従うこと。
実際、日本人自身もその存在を意識していないのかもしれません。それでも、確かにそこにあるのです。
繰り返しますが、この不思議な現象は、ほとんどの西洋人には理解の糸口すらつかめないものです。
ここに暮らし、「空気を読む」ことを理解しなければなりません。「空気を読む」は、実際に使われている日本語の表現です。
他人の気持ちにあまり気づかない人は、「空気が読めない」、略して「KY」と言われることがあります。
「以心伝心」のルーツをさらに知るには、ぜひこの素晴らしい禅僧、ティク・ナット・ハンをご覧ください。




