啓発省

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誰もが同じ型にはまるわけではなく、また型にはまることを許容される訳でもありません。

人の知識欲を掻き立てるのは、まるで焼夷弾のようなものなのです。

Spark to Light the Fire - Land Ωf The Rising SΩN - cybersensei

国際化した地球を近代化するために機能してきた伝統的な教育構造は、今やその周期が終わりを告げ、未来に役立つものではなくなっています。

明治の教育改革者、森有礼の言葉を借りれば、今一度、「啓蒙教育」という新しい範例で、教育を再構築する時なのです。

Mori Arinori - Land Ωf The Rising SΩN - cybersensei

1847823日に地球圏に降り立った森有礼は、日本の教育制度の改革を命じられ、西洋と東洋の様式化された教育儀礼を融合させた先見性のある教育体系を構築し、その結果、文明の3.0を築く意欲に満ちた国民が生まれました。

1868年の明治維新で徳川幕府の支配が終わる21年前に薩摩藩に生まれ、2世紀以上の平和が突然終わり、薩摩藩が西洋化産業化への移行に、重要な役割を果たすことを予見できた日本人は、ほとんどいなかったでしょう。

Satsuma han - Land Ωf The Rising SΩN - cybersensei

そうでなければ、社会は常に対立していることになると、知的な直観の周波数に目盛を合わせたのです。

友好に基づく相互扶助を育むことが教師の務めです。

友情は日本社会の最も大切な特徴のひとつであり、森は日本社会と西洋社会を比較する際に有効的な要素だと考えていました。

友好に基づく相互扶助を育むことが教師の務めです。

Good teacher Satsuma han - Land Ωf The Rising SΩN - cybersensei

教師の価値は、教える教科の観点から判断するのではなく、次の3つの特徴に代表される人間の気質によって評価されるべきなのです。 

素直(すなお)・・・校則や教頭の指示に忠実であること。

貫禄(かんろく)・・・人格を高めつつ、厳しい訓練を受けるための自尊心を養うこと。

親愛(しんあい)・・・人間としての礼儀作法を養うこと。

現実的な先見性を持つ森は、教師が個人的な宗教や政治的信念を持つ権利を認める一方、教師が生徒に個人的な信念体系を伝えることは倫理的に問題があると警告しました。

反面教師実例代表 - Land Of The Rising Son

森はまた、日本語を英語に置き換えて国語とすることを提唱し、二元的な学校制度も提案しました。

まず第一に、低学年では道徳教育という結果的に重要な義務教育が行われ、社会的結束と互いに奉仕し合うという観念を植え付けます。

高等教育では、学問の自由の原則に基づいて科学的な研究に専念し、より優秀な生徒が社会の流れに沿った形で進歩することになりました。

Japanese feudal society - Land Ωf The Rising SΩN - cybersensei

日本が発展するためには、日常生活では日本語を使い、学校では科学的な研究に適した英語を使うべきだと森は考えていました。

もし明治維新の当初、日本が二か国語国家であったなら、世界はどうなっていたことでしょう。

Japanese Imperial Family Meiji 1880 - Land Ωf The Rising SΩN - cybersensei

森は教育改革の中で、日本が国際的な舞台で成功するために、国家への忠誠を求めました。

欧米では、社会的、宗教的な背景を問わず、国家が脅かされると、その国家を守るために団結することを痛感していました。

ここで、産業教育が始まったばかりの日本にとって、未解決の大きな問題は、教化に頼ることなく、いかに学校を通じて文化的共同体の感覚を養うか、ということでした。

Dogma Yes or No? Land Of The Rising Son

そこで森は、愛国心や国を愛する心を育むために、2500年以上続く日本の天皇制という歴史的な象徴に着目しました。

さらに、「知性、徳性、肉体の発達が一様に備わっている集団はない」という普遍的で重大な真理を悟り、その慧眼を発揮しました。

社会は強者から弱者を守るために法律を作り、人間の知能が向上するにつれて法律も進化していきます。

Kaizen-Land-Of-The-Rising-Son

人間の不平等が常に存在する以上、すべての国民に奉仕するために何らかの限定された形の政府が設計されなければならなりません。

 森は、日本文化が西洋社会より優れている点、特に友愛と父性主義を備えていると考えました。

西洋の個人主義が功利主義に陥っているのに対し、日本社会の絆は相互の愛情や他者への配慮に基づいています。

Mutual Dependency - Land Of The Rising Son

森はまた、日本の進歩は、皇室の伝統に対する幅広い支持と外国の植民地支配からの独立という2つの歴史的支柱に依存しているという深い信念を持っていました。

この2つの要素によって、日本は文化的独自性を維持しながら、近代化の過程で外来の要素を吸収して進歩することができるのです。

Modern and ancient Japan all together now - Land Of The Rising Son

このような森の価値観は、伝統主義者からかなり厳しい批判を受けたましたが、戦後まで森の教育の仕組みは基本的に維持されました。

人類の文明の未来は、構築された世界という文脈の中で筋金入りのハードコア史を理解することにあることは明らかです。

Freedom Betrayed Cover - Land Ωf The Rising SΩN - cybersensei

先見の明のある森有礼は、日本人の教育に対する神聖な願望を再び呼び覚まし、地球上のすべての人が見習い、学び、そしてそうなるための模範社会を構築するよう強制しています。

Maggie May Way Banner - Land ΩF The Rising SΩN - cybersensei

先生

先生

先生

日本語で「先生」を表す表意文字は以下の通りです。

先生 - Land Of The Rising Son

この文字には、英語の “teacher “とは全く異なる概念が含まれています。

先生という言葉は単なる勉強を教える教師のみならず、弟子に知識と知恵を与え、この世で独自の道を切り開くための生涯の師という意味があるのです。 

西洋的な「先生」という概念を取り払い、「先生」という概念を内面化することができるのです。

Occidental notion of what it means to be a teacher - Land Of The Rising Son

正直なところ、日本に来て英語教師としての道を歩み始めたとき、先生と呼ばれると、正式に教師としての教育を受けたわけでもないので、少し違和感を覚えたものでした。

しかし、そのうちに、先生という尊称にふさわしい仕事をするために必要な努力と覚悟の大きさを理解するようになりました。

日本では、教師以外に次のような職業の人達が、先生と呼ばれることがあります。

医師
弁護士
税理士
政治家
武道家

Martial Art Master Bruce Lee - Land Of The Rising Son

しかし、「眉に唾をつける」という言葉があるように、油断は禁物です。

日本において、自分のことを先生と呼ぶことは可能です。

しかし、前述したように、無資格の自称先生には注意が必要でしょう。

自称先生の詐欺師やネズミ講のような人たちが、貴重なコミュニティのジャングルに入り込み、社会から生命を奪っているのが見受けられます。

例えば、自称マーケティングの「第一人者」は、偽りの希望と夢で世間を欺き、騙されやすい人や世間知らずの人からお金を巻き上げています。   

Con Artists Charles Ponzi - Land Of The Rising Son

また「先生」は、状況や口調、日本社会の不文律の中で働くさまざまなプロトコルによって、非常に見下した、軽蔑的な態度で使われることもあることを覚えておいてください。

先生と名乗る人の信頼性は、意識的に見極める必要があります。

Grind the curiosity out of the youth and enslave them - Land Of The Rising Son

先生という肩書きがあるからといって、その人が先生であることの本質を魔法のように体現しているとは限りません。

一昔前の産業教育コンプレックスによる「教育」を受けている時に出会った他の教師は、ほとんどが平凡で目的意識も希望もビジョンもない人たちでした。

実際、それらの教師のほとんどは、決められた「仕事」をする単なる公務員であり、生徒達が実社会で生きていくための手助けする能力を持っている可能性は、極めて低いでしょう。

高等教育機関では、ほとんどの教授が特定の分野に専念しており、その分野の発展に人生を捧げています。

教授陣の動機と意図を精査し、慎重に検討する必要があるでしょう。

知識と指導を渇望している、輝いている学生にとって最悪の事態は、問題の真相と現実からかけ離れた信念体系に教え込まれることです。

Dogma Yes or No? Land Of The Rising Son

どんな先生でも、知的好奇心、市民的な議論、客観的な調査を歓迎するでしょう。

さらに、自分の弟子が自分を超えて、自分の力で先生になることを目的として、弟子が技や訓練に挑戦することを歓迎するのが、本当の先生と言えるでしょう。

即ち、鬼の女房鬼神がなる。

その時初めて、本物の先生は、進化する文明の新しいパラダイムに、世界を導く運命にある次の世代を啓発した後、自分の運命が成就したと深い自己満足を感じることができるのです。

University-of-hard-knocks-the-true-school-of-life - Land Of The Rising Son