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永遠の店”ねぎし”

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私は日本に住むのが好きです。というより、日本の田舎に住むのが好きなのです。

ねぎしというのは居酒屋さんの名前で、とても昔から長い間ここにあります!

夜の「ねぎし」の入口。赤い提灯の光が引き戸と暖簾を照らしている。

ともあれ、大切なのはそのことではなく、このお店がとても美味しい料理を出しているということです。私は長年の常連客です。

ですが日によって、メニューに書かれている料理のいくつかは、頼んでも出てきません。

手書きの料理名と値段がびっしり書かれたホワイトボードのお品書き。

どうしてかって?

さあ、どうしてでしょう。

そして、それがねぎしの楽しさなのです。ちょっと忘れっぽいねぎしのマスターは、料理を作ることを愛する人です。しかし、お店をきれいにするのは、あまり好きではないようです。

赤いだるまの下、赤い前掛け姿で調理場に立つ「ねぎし」のマスター。

この世で最高に美味しい塩味のラーメンを出すねぎしのマスターは、美味しいものを提供することに誇りを持ち、お客さんが食事を楽しむ様子を、いつもうれしそうに微笑んで見ています。

細切りのねぎとチャーシューをのせた塩ラーメン。

このような食事処は、日本のいたるところにありますが、アジア全般に言えることかもしれません。こういうお店には常連客がいて、こうした店が日本の飲酒文化を草の根で支えています。

そしてこれらの使い込まれた昔ながらのお店で、同僚や上司と長い時間をかけて飲むことは、潤滑油と呼ばれ、社会的に人間関係を円滑にすることを意味します。日本にいるのでしたら、これを理解することは非常に重要なことだと思います。

さてあなたは、写真で気づいたかもしれませんが、ねぎしは保健所がお店を検査してから、随分長い年月が経っているようですね。

ノートや老眼鏡、リモコンなどが雑然と置かれた、使い込まれたテーブル。

私たちは以前、この世で最高に美味しい焼き鳥(鶏肉の串焼き)屋さんの一つによく通っていましたが、その店もまた同じようなところでした。

マスターは焼き鳥を焼いていました。焼き台のすぐ頭上には、古いむき出しの扇風機が電源につながれてカタカタと回っており、油がこびりついていました。

小さな日本の調理場で、顔の見えない料理人が、脂の染みた換気扇の下で炭火の焼き鳥を返している。

それはさておき、今は亡きご主人は、たいていタバコを吸いながら焼き鳥を返していました。私は彼の生前、「この美味しい焼き鳥の秘密はなんですか?」と尋ねました。すると彼は私に「焼けてねえところを焼くんだよ。」と答えました。

ご主人はそこまでのつもりで言ったのではなかったかもしれませんが、これは賢明なアドバイスに満ちた、奥深い言葉だったのです。

使い込まれた調理場の台で、長い灰が垂れ下がったタバコがガラスの灰皿に置かれ、細い煙を上げている。

確かにこの比喩のレンズを通して、自身の人生を見ることができるはずです。

少なくとも私にとって「焼けていないところを焼く。」とは、ずっと昔に終えているはずだと思っていた、置き去りにしてきたことに再び取り組むことです。

炭火の焼き台に三本の焼き鳥が並び、金属の火ばさみが一本のまだ白い部分のそばへ赤く燃える炭を運んでいる。

例えば私は、18年間ブルースロックをトリオで演奏し、そして私の素晴らしいギタープレイヤーの親友と一緒に、30曲以上のオリジナルの曲を作りました。私たちのバンドであるCranky Old Bastardsのファーストアルバムを作ることは、確かに私の中の「焼けていないところを焼く。」項目の1つで、必ず取り組むべきことなのです。

ファーストアルバムは現在プリプロダクション中で、2020年春にリリース予定です。

それでは親愛なる読者の皆様、今日もお別れの時です。次にお会いするのは来週の水曜日。それまでのお別れに、こう問いかけたいと思います。

日本の質素な練習部屋にエレキギター、ベース、ドラムが置かれ、マイクがアンプに向けられている。

今日、あなたの人生のどの「焼けていないところ」に目を向ける必要がありますか?

お品書きの下のテーブルで、筆者が「ねぎし」のマスターの肩に腕を回して座っている。